来年半ば辺りまでの短期的にはさらなる下落もあり得る|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

住宅マーケット年別比較チャート
出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。
全物件タイプの平均価格は107万9,500ドル
2022年8月のTREB全域・全物件タイプの総取引数は5,627件で、2021年8月の8,549件からマイナス34.2%と大きく後退しています。全物件タイプの平均価格は107万9,500ドルで、昨年同月の107万201ドルから僅かプラス0.9%と先月からの横這い状態が続いています。
マーケットの動きはかなり鈍化
新規リスティング数はマイナス0.7%、有効リスティング数はプラス62.3%となっています。売却までの日数は34日間と、昨年8月の21日間からプラス61.9%と大幅上昇。マーケットの動きはかなり鈍化しています。通常の年ならば9月からは秋のマーケットに入り動きは活発に速くなるのですが、インフレ抑制策の政策金利が続く現状ではしばらくスローな状態が続くと予想されています。
の順に並んでいます。
ローン利子上昇により借りられる金額上限が低くなり、買い手が高価格帯のデタッチからコンドアパートにシフトしているのもありますが、ローン組み換えが近い層も支払い金額上昇に面する事となり影響は拡がっています。
TOKO’s EYE
政策レートは引き続き上昇の可能性があり、マーケットへの下方圧力がかかる
カナダ中銀は9月7日に政策レートを0.75上げました。次の発表は10月26日に予定されていますが、目標のインフレ抑制はまだ達しておらず、再度のレート上昇の可能性は大きいと思われます。さらなるマーケットへの下方圧力がかかる事になります。
すでに価格が落ちたエリアや物件タイプにおいてもそれは同じです。長期的には問題とはならないであろうものの、来年半ば辺りまでの短期的にはさらなる下落もあり得ると思われ、TD Bankなどは25%程度の落ち込みまで予測しています。逆に言えばそれは買いのチャンスでもあり、今後のマーケットから目が離せませんね。
