「買い時」か「様子見」か 価格下落続くトロント市場の現在地|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

住宅マーケット年別比較チャート

2026年3月のTRREB全域・全物件タイプの総取引数は5,039件で、2025年3月の4,956件からプラス1.7%の微増でした。
全物件タイプの平均価格は101万7,796ドルで、昨年同月の109万372ドルからマイナス6.7%の減少です。マーケットには極めて限定的とは言え活性化の兆しが見えるとの意見もありますが、全体的にはまだ価格は下げ止まりの傾向が続いています。
新規リスティング数はマイナス16.7%、有効リスティングはマイナス8.0%でした。物件在庫の急な増加が見られないのは良いことです。これは売り手もここ数年の低調なマーケットに期待値を下げており、急いで売り出そうとするものが減ったためもあると思われます。
平均売却日数は47日間で、2025年3月の37日間からプラス27.0%でした。
物件タイプ別に平均価格を見てみますと、

の順に並んでいます。
TOKO’s EYE
価格3割下落も動かぬ買い手心理
ピーク時の2021ー2022年から平均価格は3割程度も落ちており、これまで高すぎるがゆえ、買えなかった層にとっては非常に良いチャンスとも言える状況です。ただし昨今の世界情勢とカナダの経済状況などもあり、銀行の住宅ローンのレートは思ったほど下がっておらず、ローン審査も非常に厳しい様子です。
買い手マインドとしては、価格はもう少し下がるのでないかとの期待、また不安定な経済環境ではリスクを避けるという当然の判断から、買い手が自信を持って動ける環境ではないのも事実です。
マーケットが上向きに転ずるにはまだまだ条件は揃っておらず、特に中東での戦争が世界経済に与える影響の大きさは想像をはるかに超えるものがあります。今後は中長期的視野でマーケット全体を眺めるよう努めましょう。





