岩手県大船渡市。「酔仙」「三陸翡翠あわび」を応援|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第153回】
日本最大規模の林野火災がおきた大船渡市は2011年3月11日の東日本大震災でも大きな被害を受けました。津波の被害が特にひどく、漁師や沿岸部で海の仕事をする方々は大変な思いをしました。
今回の林野火災も、同じく海の人々の生活を根底から破壊しました。短い期間に2回も大きな災害を受けてしまった大船渡市。大船渡市には「酔仙」という銘柄の蔵元があります。東日本大震災前まではお隣の陸前高田市にあった蔵でしたが、震災以降、お隣の大船渡市に移転して酒造りをしています。
今回は、酔仙さんに林野火災の大きな被害はありませんでした。東日本大震災の時には蔵が全て津波で流され、従業員さんにも多数の死者が出た事を考えると、今回は安心しました。しかし、従業員さんやその家族が被災していて、お世話になっている大船渡市のために酔仙さんは蔵の麹を使った甘酒を振舞って被災地に元気を与えました。自分たちだって大変な時に、こういった支援が出来ることが、日本人として本当に素晴らしいと感じています。
さらに東日本大震災に続き、この短い時間で二度も大きな被害を受けた会社があります。それはアワビの陸上養殖に取り組む「元正榮 北日本水産株式会社」です。この会社は東日本大震災で養殖場が津波により全壊し、ゼロからのスタートを余儀なくされました。そこから、陸上養殖したアワビをブランドとして「三陸翡翠あわび」の名で日本中、そして海外にも販路を拡大して頑張ってきました。
この「三陸翡翠あわび」は通常の海で取れるアワビよりも柔らかく、養殖年数も通常の5年よりも短い3年で出せる事、菌などの感染が無い事など、とても高い評価を受けていました。何よりも、すごくやわらかくて肉厚で美味しいのです。
そんな素晴らしいアワビの陸上養殖施設が、今回の林野火災により、アワビへの水の供給などが全て止まってしまい、養殖していたあわびの約250万個はほぼ全滅し、損害額約5億円もの被害を受けてしまいました。資材置き場や海水を汲み上げるポンプも焼けてしまい、養殖再開に向けては1億円程度の費用が見込まれているそうです。
この短い期間に2度の施設の全壊…。もう今回、古川社長は復活をあきらめたそうです。しかし、ここで息子さんの営業部長が立ち上がり、現在ではクラウドファンディングを立ち上げています。是非海外からも支援が出来ますので、どうか皆さんよろしくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/ofunato_hisuiawabi
東日本大震災、林野火災と大きな被害の続いた岩手県大船渡市。世界中からの応援をお待ちしています。

オンタリオ取扱い代理店: Ozawa Canada Inc
現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp
本文:南部美人 五代目蔵元 東京農業大学客員教授














