People.23 vol.10「海外に挑戦する日本人アーティストを見て」Yuiさん|カナダで挑戦する若者
先日、Adoのトロント公演に行ってきました!会場はスコシアバンクアリーナ。約2万人のキャパを埋め尽くし、熱狂と興奮に包まれた光景は圧巻でした。
前日にはグッズ販売が行われ、オープン前から長蛇の列が形成されており、その人気ぶりに思わず驚愕。実際、客層の多くは白人を中心とした現地ファンで、彼女の音楽が国や言語の壁を越えて広がっていることを肌で感じました。
ライブは「うっせえわ」で幕を開け、「踊」を経て、アンコールのラスト「新時代」まで21曲に及ぶセットリスト。途中には複数のカバー曲も織り込まれており、全く異なるジャンルの曲をまるで自分の持ち曲のように歌い上げる圧倒的な表現力に鳥肌が立ちました。特に「新時代」は、2022年の映画『ONE PIECE FILM RED』の主題歌として世界に知名度を広げた楽曲であり、この日の会場でも最大の盛り上がりを見せていました。
印象的だったのは、Ado自身がカンペなしで一生懸命に英語でスピーチしていたこと。何度も「私を、そして日本文化を愛してくれてありがとう」と観客に語りかける姿は、国境を超えて直接心をつなごうとする真摯さにあふれていました。一方で、顔出しをせずに海外まで人気を広げることは容易ではなく、パフォーマンス・楽曲・ストーリーテリングの全てで強烈な印象を残さなければならないという難しさも感じます。
今回のツアーは、日本人アーティストが海外市場で成功する稀有な事例ですが、同時に課題も見えました。それは、日本のアニメや既存コンテンツの影響力を離れたとき、どれだけ自らの音楽とブランドだけで海外ファン層を拡大できるか。
実際その依存な面を排除した時に浮かんでくる日本人アーティストは藤井風とXG、ONE OK ROCK、新しい学校のリーダーズ、Baby Metalが代表的という印象を持ちます。曲ではなくアーティストとしての認知・人気を定着させる方法として、アニメに依存しない方法を考えさせられるきっかけになりました。














