トロントの本屋さん2022年11月「TIFFの現地ルポなど」

こんにちは!11月号のテーマは、「TIFFの現地ルポなど」だそうです。10月にバンクーバーで開催されたVIFFでは、「母性」の廣木隆一監督と原作者・湊かなえさんが舞台あいさつをされました。入国規制の緩和が進んで往来の戻りを感じますね。
世界各国から映画が集まるお祭りですから、制作の背景もそれぞれあると思います。田中孝幸著『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』(東洋経済新報社)を読んで、理解を深めませんか?高校生の大樹と中学生の彼の妹・杏は、近所の子供から「カイゾク」と呼ばれ恐れられる男が経営するお店に飾られたアンティークの地球儀に魅せられて、怖いもの見たさに入店します。カイゾクは、7日間自分の話を聞きに店に通い最終日に出す問題に答えられたら、地球儀をあげると提案します。地球儀はもらえるのでしょうか?世の中で起こっている事の原因や理由がわかりやすく学べる1冊となっています。
アニメは子供向けなんて今は昔。1995年の放送当時からヤバかった「新世紀エヴァンゲリオン」、更にリメイク作品の新劇場版でも主人公の碇シンジを演じる緒方恵美さんの初めての自伝本『再生(仮)』(KADOKAWA)は、出演秘話と声優業界の裏側が垣間見れるのでファンのみならずアニメ好きなら是非読んでみてください!コロナ禍以前は、海外イベントにも積極的に参加されていたそうです。国境を越えるとアニメは吹き替えでの放送になるため、日本アニメと知らない方もいるそうで、クールジャパン戦略を心配されていました。
伝える極意を学べるのが柿内尚文著『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(かんき出版)です。言ったから伝わった訳ではないそうです。相手がきちんと理解・納得していなければそれは伝わっていない。じゃあ、伝わったってどうやって確認するの?や、伝わる技術を36の法則で具体例と共に紹介しています。
タイトルに「13歳から」が付く本が多くなりました。13歳は、法やきまりの意義がわかってくる年齢で成人期まえの青年期に入る歳だそうです。この本でいう「数字の法則」を用いて13歳の子も理解できる内容だよと伝えているのかもしれませんね。
今秋実写映画化された原作漫画の中から柊あおい著『耳をすませば』(集英社)を最後に紹介します。本好き少女・月島雫は図書貸し出しカードに、自分より先に本を借りている「天沢聖司」の存在が気になっていた(漫画は1989年に連載されており、本に付いているカードに名前と日付を記入して本を借りる仕組みになっている)。そんなある日、最悪な会い方をした少年が天沢聖司と知って…。スタジオジブリ制作でアニメ映画化もされました。はじまりの部分は3つとも同じですが、漫画原作では、聖司君は画家志望、アニメ映画ではバイオリン職人でした。実写映画ではチェリストのようです。
日本でもカナダでも図書館では電子カードになっていますが、電子カードに切り替わる前の公立図書館と学校の図書室では「耳をすませば」のように筆記型のカード方式でした。ヤングアダルトが出始めた頃で数も多くなかったので、読む本に悩んでいたのが懐かしく思い出されます。
トロントにある日本の本屋さん Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。3160 Steeles Ave E, Toronto(J-Town内)
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