トロントの本屋さん2024年12月『俺たちの箱根駅伝』『赤と青のガウンオックスフォード留学記』『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』


こんにちは。今日は2024年に出版されたおススメの本を紹介させてください。
私のクラスメイトのお兄さんが駅伝に出場する選手だったことから、箱根駅伝のテレビ中継を見るようになりました。箱根を訪れた際には「このヘアピンカーブを走るのか」と巡礼を楽しみました。
池井戸潤著『俺たちの箱根駅伝 上・下』(文藝春秋)上下2冊の700ページ越えだったので、読破できるのかと躊躇していましたが、読み始めたら止まらず休日だったことも幸いし1日で2冊とも読み終わりました。
箱根駅伝で連覇したこともある名門・明誠学院大学陸上競技部は、本選出場を2年連続で逃しており、4年生で主将・青葉にとって最後のチャンスである10月の予選会は1秒差で落選していまいます。
本選出場を逃した大学から選抜された選手で編成される関東学生連合チームに青葉は選ばれます。明誠学院の監督は落選を機に引退し、OBで商社勤務していた甲斐を新監督に任命します。また、甲斐は関東学生連合チームの監督も務めることになりました。順位の付かないオープン参加にもかかわらず、甲斐の掲げる目標は「3位相当以上」!
箱根駅伝を中継する大日テレビの番組作りの話も並行して進みます。登場人物も多く、選手サイドと報道サイドが交互に語られますが、混乱することもなくグイグイと物語に引き込まれます。1月2、3日の箱根駅伝中継の前に読んで、選手を応援しましょう。
2015年に出版された彬子女王著『赤と青のガウン オックスフォード留学記』(PHP研究所)が今年新書版となって発売されました。SNSでもバズっており、日本の本屋さんでは大きく展開されていました。
学習院大学在学中の1年間の留学とオックスフォード大学大学院博士課程の5年間の日々が綴られています。上品な言葉選びで麗しい文章のため、苦労話であっても重苦しくならず、どう乗り越えられたのだろうかと先が気になり、ページが進みます。寮でのフォーマルディナーはハリーポッターを彷彿とさせます。また大英博物館のスタッフパスをお持ちだったようで、裏側も知ることができます。併せて『京都 ものがたりの道』も文庫にて出版されました。気になる方はこちらも是非手に取ってみてはいかがでしょうか。

大白小蟹著『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』(リイド社)は『このマンガがすごい!』大賞受賞作品です。
メディアミックス化されるヒーロー系の漫画も好きですが、日常の簡単には消化できない出来事や感情を描きだしてくれる作品にも心惹かれます。表題作「うみべのストーブ」は、彼女から別れを切り出されたスミオとその彼の側に寄りそうストーブのお話です。短編が7つ収録されているので、あなたに刺さる物語があると思います。
よいお年をお迎えください。
トロントにある日本の本屋さん Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。3160 Steeles Ave E, Toronto(J-Town内)
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