歴史を味わうイタリアの伝統菓子|特集「ヨーロッパの伝統菓子」第一弾
歴史の古いイタリア菓子は隣国のアラブやギリシャ、ドイツなどの国々から影響を受けながら興味深い進化を遂げてきた。いまなお、世界中で愛される伝統のイタリア菓子を提供しているトロントの魅力的なベーカリー、レストランを紹介しよう。「Prendere un caffè?(コーヒーでもどう?)」本場のイタリアンのように濃いエスプレッソとともに美味しいイタリア菓子をたのしんでみては?
Oretta
マリトッツォとカプチーノとともにひと休み
バチカン風のアーチ型の天井、中央に設置された大理石のバー、ラグジュアリーな見た目のレストランを抜ければこじんまりとした温かな雰囲気のカフェが出迎えてくれる。イタリア育ちのシェフ、ガブリエルさんは、地元のペーストリーへ、マリトッツォとカプチーノを求め、足繁く通っていたという。ほのかに甘いブリオッシュにバニラ香るホイップクリーム、卵の存在感が強めのカスタードクリーム。ひと口食べるとクリームが溢れだすマリトッツォをぜひ、カプチーノと一緒に楽しんでみては?
イタリアの伝統菓子プチ辞典&豆知識
昨年、日本で歴史的な大ブームをみせたイタリア・ラツィオ州発祥のマリトッツォ。ブリオッシュなどのパンにこれでもかと溢れんばかりの生クリームを挟んだ特徴的な見た目のお菓子。起源はこれまた古く古代ローマ時代まで溯ると言われている。当時は、ドライフルーツや蜂蜜入りの甘いパンがその原型だったとされおり、栄養価が高いことからエネルギー補給食として仕事の合間に食べられていたと伝えられている。
マリートとは「夫」という意味で、恋人たちは、一種のバレンタインギフトのように3月の第1金曜日に主に男性から女性へ送るデザートとして扱われていたそう。その中に婚約指輪や金のオブジェクトを入れてプロポーズする習慣からマリートの俗称である「マリトッツォ」と呼ばれるようになったと言われている。
Sud Forno
ホイップクリームヌテラクリームどちらがお好き?
本格的なイタリアン料理が楽しめる「Terroni」からオープンされたベーカリー「Sud Forno」。こちらでは、イタリアの伝統的な調味料、メソッドを守り、穀物や小麦粉はイタリア・マルケ州から高いクオリティのものを輸入しているという。イタリア小麦特有の味わいが楽しめるブリオッシュにホイップクリーム、カスタードクリームが挟まれたオリジナルのフレーバー。または、ホイップクリームとヌテラクリームの2つから選ぶことができる。
ボンボリーニを箱に詰めてパーティへ
トロントでは超有名店のSud Fornoでも、ボンボリーニは特に人気の商品なのだそう。重くならないように、計算して作られた生地には、カスタードクリーム、または、ヌテラクリームがたっぷり詰められている。軽いふわふわな生地に滑らかで甘いクリーム、また外にまぶされた砂糖は日本人にとって揚げパンのような懐かしさが感じられるのではないだろうか。昼下がりのコーヒータイムに、ディナーの後のデザートに、まるで宝石箱のようなボンボリーニの箱詰めをお呼ばれに持っていけば、喜ばれること間違いなし。
トスカーナ州発祥とされている中にクリームが入ったイタリアの揚げドーナツ、ボンボリー二。カーニバルシーズンの伝統的なデザートとされてたものの、いまや年中愛されるイタリアを代表するお菓子となっている。17世紀にオーストリアのドーナツ「Krapfen」から進化したドーナツだと言われている。名前の由来は数あり、クリームが上にポコッと出ている形が昔ながらの爆弾(bomba)に似ているから、食べた瞬間に中からクリームが溢れ出す様子が爆弾のよう、最近では高カロリー=「カロリー爆弾」とも言われているそう。
Biscotteria Forno Cultura
人気店のビスコッティ専門店
「イタリアの商品/ベーカリー トロント」で検索すると必ず上に出てくる超人気店、Forno Culturaからビスコッティにスペシャライズしたユニオン駅内にある小さなお店。駅内ということもあり、連日、人並みが経つことのない人気店だ。計りによって売られているこちらは、ビスコッティ1本で約100円前後なお手ごろなお値段も嬉しい。1番人気だというヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ダークチョコレートのビスコッティをいただく。甘すぎず、ビスコッティのボリボリとした食感、ピスタチオやヘーゼルナッツの食感と食べて楽しいデザートであった。イタリアンっぽく濃いコーヒーやヴィンサント(デザートワイン)に浸して食べてみたい逸品。
カリカリとした歯ごたえから、「可愛らしい鳥のさえずり」という意味のカントゥチーニという別名もあるビスコッティ。ビスコッティとは、「2度焼きした」という言葉が語源になっていて、クッキー生地を2度焼きして完成となる、歯ごたえのあるデザート。その歯ごたえを作るために長い時間焼きつづけるため焦がさないように種類ごとに分けられた細かい温度設定が重要。
14世紀にトスカーナ州で誕生したというこのデザートは、その当時、保存環境も整ってはいなかったため、ビスケットから湿気をできるだけ引き出し、硬く、カビを防ぐために作られたのが始まりと言われている。
Nonna Lia
100年以上受け継がれるレシピ
クーネオというイタリアンアルプスの近くの小さな村で育ち、17歳でカナダに移住し、食品業に関わる夢を叶えられたオーナー兼、マスターシェフのニコさん。お店の名前の由来にもなっているニコさんの曾祖母の時代から、100年以上に渡って家族の中で受け継がれてきた特別なレシピを使っている。その伝統のレシピを継承しながらマンゴーや、ピスタチオ、ニコさんが日本で過ごした時間がヒントで生まれたという抹茶フレーバーなど、少しのイノベーションを加えたティラミスが売りだという。クオリティ、パッション、伝統を大切に、ほとんどの調味料を今でもイタリアから仕入れているそう。マスカルポーネの香りがふんわり広がり、なめらかな食感がもうひと口、あともうひと口と、やみつきになるティラミスをぜひ味わってみてはいかが?また、誕生日や、特別な日には大人数で楽しめる「ティラミスケーキ」は、見た目も華やかでとっても可愛い!
エスプレッソをたっぷり染み込ませたフィンガービスケットとマスカルポーネチーズを用いたクリームを交互に重ねて作られる大人のデザート、ティラミス。「Tiramisù」はイタリア語で「私を引っ張りあげて」という直訳から「私を元気づけて」という意味になる。
ティラミスの起源はいくつかあり、娼婦によってカロリーたっぷりのティラミスで客を元気づけるための媚薬として考案されたとのまさに、大人のデザートにふさわしい言い伝えや、広く知られているのは「ティラミスの父」とも呼ばれたアド・カンペオルさんのお店でシェフによって起こったミスから生まれたデザートというのがある。
日本では雑誌『Hanako』の特集などを通じて1990年から91年にかけて一大ティラミスブームが起きた。
幼少時代の『思い出のお菓子』が隠し味のセミフレッド
こちらのセミフレッドの売りはなんと言っても、オーナーの幼少時代からの大好きなお菓子だという「Sebaste」のヌガー(Naugat)を現地から取り寄せて使用していること。オーナーいわく、カナダ全体を探してもこちらの製品を使用したプロダクトを作っている場所は唯一ここだけ、と99%確信を持って言えるという。ヘーゼルナッツとベルギーのダークチョコレートを砕いたものとミックスした具だくさんなアイスクリームケーキ。冷凍庫から出して、セミフレッドが柔らかくなるまですこし時間を置いていただくのがオススメ。あなたの大切な人とぜひ、贅沢な至福の時間をセミフレッドと共に楽しんでみるのはいかが?
イタリアのアイスクリームケーキ、セミフレッドは、セミsemi =半分、フレッドfreddo=冷たいという意味。
ムースを作る時にも使われるイタリアンメレンゲと、ホイップクリームを混ぜて作られるので、アイスクリームとムースの中間のような不思議な食感が生まれる。
空気のようにふわふわで舌の上では滑らかに溶けてゆく人々の心を掴んで離さないこのデザートだが、イタリアのデザートの中では歴史はまだまだ浅い。
20世紀の変わり目に登場したというセミフレッドのレシピは、明らかにフランスの古典的なパフェから生まれたものだと言う人もいるものの、有名なイタリア人シェフであり、食の歴史家のマリノ・マリーニは、そのセンセーショナルなクリーミーさから「セミフレッドはフランスのパフェよりも完璧だ」と言葉を残している。
Mizzica Gerateria & Cafe
羊のミルクで作られた濃厚なクリームがたまらない
シチリアの空と海のような綺麗な青が基調とされているこちらのお店は、アメリカ、カナダのジェラートのコンテストで何度も入賞しているすごいお店。こちらのカッサータ・シチリアーナには羊のミルクから作られたリコッタチーズが使用されており、ひと口食べれば、ミルクのこってり濃厚さに驚く。鮮やかな見た目からどんな味がするのかドキドキだったものの、ミルキーさに外側のマジパンがナッティな香りとサクサク食感をプラスし、やみつきになる味。ホールケーキサイズと、1人、2人で食べるのに最適なミニサイズがあるので、試してみたいという方はぜひ!
@mizzicagelato
シチリア発祥の伝統的なスイーツ、カッサータ・シチリアーナ。クリーム状のリコッタチーズをリキュールやフルーツ果汁で湿らせたスポンジが敷かれた型に流し込み、冷やし固められたアイスケーキ。外側は主に緑色のマジパンやフルーツで飾られ、見た目も華やかである。カンノーリと同じく、古代アラブ人により支配されていた時代に作られた卵と小麦粉という、いたってシンプルなケーキが時代と共に進化し、現在のような豪華なバロック調に飾り付けされたケーキになったと言われている。
Sicilian Side Walk Café
家族秘伝のレシピをベースに作られるカンノーリ
イタリアからトロントに移民としてやってきたオーナーにより、1959年にシチリアンアイスクリームショップとしてオープンしたことが始まり。他のイタリアからの移民にホームの味を提供したい、との思いから何度かの事業拡大を行い、60年たった今も、厳選した食材を使用する、全てキッチンで一から作ることをモットーにイタリア人のみならず、トロント中から訪れるトロントニアンの心とお腹を満たしている。
オーダーを受けてからクリームを詰めるというカンノーリは、生地はザックザクで、家族秘伝のリコッタチーズを使用し作られる冷えたクリームががふんだんに詰められており、食べ応えたっぷりの逸品となっている。
「銃はここに置いてけ。カンノーリを持ってこい…」映画『ゴッドファーザー』でもたびたび毒殺などで使う小道具として登場するイタリア・シチリア発祥のデザート、カンノーリ。
カンノーリとはイタリア語で「小さな筒」という意味で筒状の油で揚げられたサクサクな生地にリコッタチーズをベースに作られるクリームが詰められているデザート。その歴史は古くなんと2000年以上も遡る。古代アラブ人がシチリアを支配していたサラセン時代にさとうきびやナッツ類のお菓子とともにその地に残されたデザートだと言われているそう。
Cannoli Crunch
伝統に生まれ、アートにインスパイアされたカンノーリ
イタリアンレストランのキッチンで25年以上もの経験をお持ちの「カンノーリ・クランチ」マスターシェフのマリアさん。「日々、美しいものを生活の中に」をモットーに、シチリアカンノーリの伝統を守りながら新しいものと融合させるバラエティ豊かなカンノーリを作られている。ひと口食べる事に「Wow!」と驚いてもらえるフレーバーを創り出すことを目指しており、桃ジェリー入りのカンノーリや、リコッタチーズに生姜のエッセンスを加えたカンノーリ、またキャビアやチェダーチーズと合わせられた塩気の効いたカンノーリが食べられるのもここだけ。毎月ごとに替わるマンスリー・フレーバーにも注目!
Bodira Café and Fine Foods
仲良しカップルの手によって作られる本場の味
マーカムの隠れ家的なスポットになっているBodira Caféを経営するのは、地元の人たちから「ラブリーカップル」と呼ばれるセバスチャンさんと、アンさん。お店に訪れた人たちは、彼らの温かく迎え入れる姿から「まるで自分の家に帰ってきたみたい。」と口を揃えて感動を言葉にしている。またそのフレンドリーなサービスと、新鮮な食材で作られる商品に感動したと五つ星をレビューに残す。彼らが作るカンノーリは、濃厚なリコッタチーズが売りで、オーダーが入ってからクリームを詰めるため生地もザクザク食感がしっかり残っている。その生地のクリスピーさと、クリームの滑らかさのコントラストが堪らない逸品。
地元の人に愛される伝統のゼッポレ
すべて一から手作りされるというゼッポレはオーダーでのみ作られる。6個からのオーダーと2日間前もってオーダーすることが必須。イタリアでも父の日前後の期間限定で食べられるレアなデザート、ぜひ一度は食べてみたいものだ。
フレンチクルーラーを思い出させる見た目でシュークリームと似た生地で作られるドーナツに粉砂糖、カスタードクリーム、シロップ漬けのチェリーがのったデザート。こちらは、3月19日のイタリアの父の日の前後に食べられるデザートで甘いもの好きなイタリアのお父さん達は、これを食べたいがためにこの日を待ちわびているそう。
現在のゼッポレのレシピは1837年にナポリの料理家であり文学者のイッポリト・カヴァルカンティによって記され、ナポリからイタリア全土に広がったと言われている。なのでナポリでは、父の日関係なく1年を通してこのゼッポレが食べられているのだとか。
でも、なぜこのゼッポレが父の日に食べられるようになったのか?キリスト教の起源を持っていて一説には、イエスの父、聖ヨセフはマリアとイエスを支えるために大工以外にも副業をしていてそれがなんとペーストリー屋だったため揚げシュークリームであるゼッポレが父の日のデザートになったのだとか。
Eataly
甘酸っぱい恋の味
イタリアの商品をお探しの方はここへ足を運べばなんでも見つけられると言っても過言ではないほど商品の品揃えが素晴らしい大型イタリアンマーケット「Eataly」。ドルチェ売り場は1階と2階にあり、ゆっくりイートインできるカフェテリアスペースもあり◎。 シーズンでも変わるというフレーバーは、フルーツやチョコレートといった何種類かある中、今回は、ハート型の見た目がとても可愛い苺のムース「Mousse di fragole」をチョイス!フォークで切った感触がしっかりしているため、ゼラチンが入ってるように思うが、1口頬ばれば口の中で滑らかに溶けていく。苺ピューレのほんのり酸味が、甘すぎず、食べやすい贅沢なムースを作り上げている。
日本でも食べられるムースだが、イタリアのムースは特別! 「イタリアンメレンゲ」と呼ばれる、砂糖と水を温めて作られるシロップと卵白をすばやく混ぜて低温調理されたメレンゲを加えることで通常のムースに比べ、形が残りやすいしっかりめなムースに仕上がる上に、冷凍しても柔らかい食感が失われることはないんだとか。ムースだけで食べても良し、タルトの上にトッピングすれば見栄えも味もレベルアップに!次回、ムース作りをされるときは、イタリア風にぜひ、メレンゲを加えてみてはいかが?
Forno Cultura
丁寧に作り上げられる本場の味
モダンでミニマルデザインの店内が印象的な人気イタリアンベーカリーForno Cultura。パンがメインで作られている本店のキングウエスト店、ビスコッティに焦点をあてたユニオン駅店、本格的なカフェテリアスペースがある開放的な雰囲気のクイーンストリート店。今回、紹介するのは、キングウエスト店から見た目だけで美味しさが伝わってくる「スフォリアテッラ」。パリッパリな表面に、中はレモンベースのリコッタチーズクリームによる甘さと酸味のハーモニーが絶妙。コーヒー豆にもこだわって厳選しているこちらのお店。春日和が近づいてきて暖かい日には、コールドブリュー、まだまだ肌寒い日には、カプチーノとともにこちらでひと休みしてみてはいかがだろう?
芸術と言わんばかりの美しい見た目のお菓子「スフォリアテッラ」は、イタリア・ナポリ地方の名物。イタリア語で「ひだを何枚も重ねた」という意味をもつ特徴的な見た目のこのお菓子の起源は何種類かに別れて語り継がれているが、共通するのは、ナポリの有名なバカンス地、アマルフィ海岸にあった修道院Santa Rosa(サンタ・ローザ)で修道女によって作られたということ。
傷んだ、または、火を通しすぎたセモリナ粉を消費するため、ドライフルーツ、砂糖、レモンリキュールとミックスし、出来上がったクリームをパイの中身にしよう!と、修道女の帽子の形にして焼き上げられた話。シチリアのアーモンドプディンを作っていた最中、少し手を加えたら最終的に、層状の甘いリコッタチーズのペーストリーができた話。どちらにせよ、そのレシピは長い時間を経て、およそ250年後、ナポリに届き、食堂経営者パスクアーレ・ピンタウロの改良によって現在の形になったと言われている。
Riviera Bakery
サクサクのカノンチーノとエスプレッソで乾杯
リトルイタリーでイタリアの味を提供し続けて45年のRiviera Bakery。店内へひと足入れば 忙しい都会の空気から一変、ゆったりとした時間が流れる。暖かい太陽の光が当たるテーブルでいただくサクサクのカノンチーノは小さすぎず、大きすぎず、3時のおやつにちょうどいいサイズ。丁寧に詰められたカスタードクリームの甘さが小腹を満たす。イージーゴーイングな当店のシェフ、オススメのエスプレッソとともに昼下がりのコーヒーブレイクを過ごしてみては?
イタリア北西部に位置するピアモンテ州トリノで生まれたスイーツ「カノンチーノ」。日本でいう「コロネ」と似た見た目のデザートだが、外はパイ生地になっている。
第二次世界大戦後にまたたく間に、イタリア全土に広がったデザートだが、ピアモンテ以外の地域ではお馴染みのシチリア生まれのカンノーリとは見た目も中身も全く異なるが、カンノーリと呼ばれることもあるそう。中のクリームは、元は、卵黄を湯煎にかけて作るお酒の効いた甘いクリーム、ザバイオーネ(Zabaione)が主流だったが他のヨーロッパ諸国のデザートの影響を受け、今ではカスタードクリームが主流になっているそう。
George Restaurant
ジェラートの大学で学んだシェフが作るジェラート
18年以上、名高いイタリアンレストランGeorge Restaurantで総料理長としていくつもの賞を獲得してきたLorenzo Losetoさんが新しく開拓したのは「ジェラート」だった。
5年前、イタリアにあるジェラートの大学「Carpigiani Gelato University」に入学して学んだジェラートのケミストリーをGeorge Restaurantから出る新しいライン「Alberobello Gelato」として発売を始めた。クラッシックなチョコレート、ピスタチオフレーバーから、白黒ごま×味噌のような挑戦的なフレーバーも革命的なバランスを持って最高のジェラートにしてしまう。
「砂糖の配分さえ上手くだせれば、あとはナチュラルで新鮮な食材の良さをシンプルに引き出すだけだ」と、語るLorenzoさん。ジェラートと、共にオンラインで購入出来る、軽くてエアリーなブリオッシュに挟んで贅沢なブリオッシュ・コン・ジェラートを楽しみたい。
毎週新しいフレーバーが火曜日に発表され、金曜日と土曜日のピックアップになる。アイスクリームサンドウィッチにして頂きたいという方は、ブリオッシュのピックアップは土曜のみということを忘れずに。
シチリア島発祥のイタリア風アイスクリームサンドウィッチ、ブリオッシュ・コン・ジェラート。最高級パンとも呼ばれるイタリアのブリオッシュにたっぷりのジェラートを挟んで食べるこちらのデザートは南イタリアの港町では、夏の朝に定番の朝食なんだそう。焼きたてのブリオッシュに溶けていくジェラートを周りを気にせず、ガブッとかぶりつきたい逸品。