【今月のネタ】ブリティッシュコロンビア産「ミル貝」|トロントの魚屋さんTaro’s Fishで編集長のちょっと立ち話|#トロントグルメ部|食の編集部
近海の鮮魚にこだわるTaro’s Fish。先月の活きボタン海老に続き、BC州から天然のミル貝が入荷。貝好きにはたまらないミル貝のお刺身を期待して、仕込み中のキッチンに突撃してきました!
「北大西洋で漁獲された天然のカナダ産ミル貝は、1つが1キロから2キロと大きくて厚みがあるのが特徴。活きのいい貝を刺身で食べる醍醐味を今日は味わってもらうよ」と最初からヨダレが出てくるようなフレーズで迎えてくれた大将の太郎さん。隣には現場キッチンを仕切るマサト君とヨシキ君が大きなミル貝を丸ごと抱えて微笑んでいる。このワイルドな見た目から、あの心地よい歯応えの美味しい刺身に変わるのだからまさに魅惑の貝だ。
「カナダの大西洋岸に位置するブリティッシュコロンビア(BC)州は、天然の漁場や世界的に有名な鮭が遡上する川、自然の地形を生かした海洋養殖場などでも有名。数年前にはキングサーモン・フィッシングで訪れたけど、機会を見つけては現地に足を運んで生産者の人たちに会って話を聞くのが僕のスタイル。ここ10数年の間に日本の水産物が簡単にたくさん手に入るようになったけど、カナダにはまだまだ天然で美味しい海産物がたくさんあるんだよね」といつも太郎さんは語りかけている。
コリコリとした歯ごたえ、磯の香り、濃厚な甘み
お待ちかねの試食はヨシキ君がアレンジしてくれた刺身の盛り合わせ。BC産ミル貝、オーストラリア産のヒラマサ、ニューヨーク産のサワラの刺身盛り合わせだ。「魚もそれぞれ味があって美味しいけど食感が似ている中で、貝の独特な食感はバラエティーがあっていいよね」と太郎さん。
BC産のミル貝は、日本で見たことのあるものに比べると、大きくて重みのある印象。いざ、刺身をひと口ふた口と食べると、なんといっても最高なのがコリコリとした歯ごたえだ。この心地よい食感とともに、磯の香りと甘みが口の中にいっぱいに広がってくる。まったく生臭くはなく、噛むごとに香りは豊かに、甘みや旨みは濃厚になっていく。まさに幸せを感じる貝だ。太郎さん曰く、ミル貝のしゃぶしゃぶもおすすめだそうだ。大きくて肉厚な貝は湯通しすることで、刺身とはまた違った深い甘みと心地よい歯ごたえを感じることができるそうだ。ぜひ次回試してみたい!
そして驚いたのはヒラマサの刺身の美味さ!僕はオーストラリアに8年ほど住んだことがあるけれど、ヒラマサがこんなに美味しかったとは。脂の旨みがくどくなく、綺麗な口ごたえの印象。その上、口の中ではまろやかでしっとりとした味わい。お店でも柵売りされているので、ぜひこれを読んでいる読者の皆さんにもおすすめしたい。
肝も旨い!
最後に隣でマサト君が用意してくれているのは肝。「ミル貝の肝は内部の不純物を縦半分に切り分けて取り除き、醤油だれに漬け込んで照り焼きにします。肝のコクとコリコリとした内臓のおいしさが楽しめますよ。ご飯のおかずにもなります!」と教えてくれた。
1号店: North York 800 Sheppard Ave E / 416-730-8555
2号店: Markham 735 Markland St, Unit 8 / 905-887-8363
3号店: Woodbine 7240 Woodbine Ane, Unit100 / 905-470-6698
営業時間:
North York / Markham : Wed, Thu, Fri, Sat: 12PM – 7PM / Sun, Mon,Tue: CLOSED
Woodbine : Wed, Thu, Fri, Sat: 12PM – 7PM / Sun: 11AM – 6PM (From JULY 7TH)/ Mon,Tue: CLOSED
Sushi Last Call: 6PM Daily
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