丙午の年|お茶コラム

新年明けましておめでとうございます。
今年の干支(えと)は午(うま)ですね。そして丙午(ひのえ・うま)」の年です。
干支というと、12種の動物のことを思い浮かべる人がほとんどかと思いますが、干支は「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を組み合わせた暦の体系です。組み合わせは全部で60種類。よくいう還暦(60歳)は自分が生まれた時の干支に戻ってきたことのお祝いの日なのです。
十干(じっかん)は、もともと中国で一から十までを数えるために使われた言葉で、陰陽五行にも通じる考え方です。この世の全ての存在は、陽と陰のバランスによって成り立っているという、古代中国の易学の考え方です。日本には5~6世紀頃伝わったといいます。
茶道をしていると、この陰陽五行の考え方に自然にふれていくのです。
例えば、濃茶が「陰」で薄茶が「陽」。
重いもの、静的なものが「陰」、軽いもの、動的なものが「陽」というように 。他にも、お茶道具のひとつ、柄杓の扱いひとつとっても、塗の棚が「陰」、形が丸なのは「陽」。そうなると柄杓は仰向けに置いて「陽」。逆に木目の棚は「陽」、丸の形は「陽」で、陽&陽なので、柄杓は伏せて置いて「陰」。などなど、いたるところに「陰」と「陽」の概念が潜んでいます。普段から「陰と陽」を意識してお茶のお稽古をしているわけではないのですが、ふと、何故このようなことをするのだろう、、、と疑問に思って調べてみると、たいてい「陰と陽」の概念がからんでいることが多いので面白いです。
話は干支に戻り、2026年(令和8年)は十干の「丙(ひのえ)」と十二支の「午(うま)」が組み合わさった「丙午(ひのえ・うま)」の年なのです。
丙(ひのえ)は「陽」にあたります。十干の3番目で「火」の要素を持ち、太陽や明るさ、決断力や華やかさといった意味があり、生命の勢いも表しています。
また午(うま)は、古くから人間とともに生きてきた動物。陰と陽でいうと、「陽」です。十二支では、北の「子」(ね)と南の「午」うま。が方向を表し、正午という言葉も、「午の刻」からきているんですよ。「午」は昼の真ん中を示し、太陽が最も明るくエネルギーに満ちた状態です。
午は十二支の中で最も活動的でエネルギーの象徴とされているのです。そのため丙午(ひのえうま)の年は、「勢いとエネルギーに満ちて、活動的になる」年になると考えられます。2026年が、読者の皆さんそれぞれにとって、エネルギーに満ちた幸せな年になりますように。

吉田桃代
Tea&Herbal Association Canada公認ティーソムリエ日本茶アドバイザー
日本茶のオンラインストア「Momo Tea」とお茶団体「Nihoncha Canada」を運営。Momo Teaは2015年からトロントのお茶の祭典、Tea Festivalや、日系文化会館の季節のイベントを中心に出店。2023から日本茶の良さをカナダの人に広めたいという想いを込めて、日本茶と日本の文化に特化した「日本茶祭り」を主催。毎年11月第一日曜開催予定。




