雛祭りのお祝い|お茶コラム

3月3日は桃の節句(雛祭り)女の子の健やかな成長と幸せを願う日です。トロントではこの時期、日系文化会館に飾られる雛人形が季節の風物詩となっていますが、「春祭り」で親しまれていた日系文化会館のお祭り、今年から「雛祭り」として開催されるようです。昨年末の大晦日イベントに続き、お正月会、節分、雛祭り…と本来日本で季節にあわせて親しまれてきた行事を日系文化会館で体験できること、素晴らしいことだと思います。
雛祭りの定番のお菓子のひとつとして、「菱餅」があげられると思いますが、菱餅は、菱形に切ったお餅のことです。日本の伝統食のひとつであるのをご存知でしたか?
基本、桃・白・緑の三色で作られています。三色それぞれに意味があるようです。赤(桃)・桃の花「魔除け」、白・雪「子孫繁栄」、緑・新緑「健康」
菱餅の角のとんがったところは「厄除け」をしてくれるそうで、角から食べることで、「角が立たずに生きる」ことができるとされているそうです。菱餅を食べることで、無病息災、子孫繁栄の祈願になると信じられてきたようです。
本来はもち米やよもぎを使うのですが、手軽に苺と抹茶を用いて三色かんでお祝いしてみるのはいかがでしょう?
私がいつも和菓子を作る際に愛用している粉寒天の特徴も含めてレシピをご紹介します。寒天を使うときのポイントは、液体に加える前に水で戻すことでダマを防ぎます。そして、必ず沸騰させ、その後に中火で寒天をしっかり溶かすことで舌触りがなめらかになります。また、砂糖やフルーツなどを加える時は、寒天がしっかり溶けてから投入することで、全体的にしっかり固まります。
三色かんは、三層にわけられますので、小鍋を用いて、三段階でつくります。一番下の緑の部分は、抹茶2gを30mlのお湯で溶かしておき、その後170mlの牛乳、20gの砂糖とあわせて抹茶ミルクを作っておきます。小鍋に粉寒天1gを50mlほどの水にいれて溶かした後、沸騰させ、抹茶ミルクを注ぎ、よく混ざったあとに型にいれ、固まらせます。
真ん中の白色の層、同じ容量で、粉寒天1gをまず50mlの水に溶かして沸騰、よく混ぜたあとに、牛乳200ml、砂糖50gを加えます。固まった抹茶寒天の上に注ぎます。
一番上のピンクの層は、別ボールに、牛乳170mlに苺を3〜4個、砂糖30gをいれて、フードプロセッサーできれいなピンク色になるまでブレンドし、苺ミルク液を作ります。
他のプロセスと同じく、まず粉寒天1gを50mlの水で溶かしたあと、沸騰させ、そこへ苺ミルク液を投入。よく混ぜたあとに、固まった二層目へ注ぎます。三層目も完全に固まったら完成です。寒天は常温で固まるので、次の層を作っている間に液体が固まり始めているのがお分かりになるでしょう。そのまま食べても美味しいですが、冷蔵庫で冷やすとひんやり美味しいデザートになります。お試しあれ。

吉田桃代
Tea&Herbal Association Canada公認ティーソムリエ日本茶アドバイザー
日本茶のオンラインストア「Momo Tea」とお茶団体「Nihoncha Canada」を運営。Momo Teaは2015年からトロントのお茶の祭典、Tea Festivalや、日系文化会館の季節のイベントを中心に出店。2023から日本茶の良さをカナダの人に広めたいという想いを込めて、日本茶と日本の文化に特化した「日本茶祭り」を主催。毎年11月第一日曜開催予定。




