素朴な味わいを楽しむチェコのお菓子|特集「ヨーロッパの伝統菓子」第二弾
ビールが有名な国、チェコだが美味しいスイーツも沢山存在する。他のヨーロッパの国々のスイーツと比べると甘さ控えめで比較的素朴な味わいのスイーツが目立つ。日本にはあまり馴染みのない国かもしれないが日本人の口に合いそうなお菓子が豊富なので「チェコスイーツ」に注目してみるとあなたの好みの味が見つけられるかも?
Prague Restaurant
新鮮なフルーツとリコッタチーズでいただく伝統のクレープ
スカボローの東に位置する隠れ家的レストラン。広大な敷地の中にある家を改築したレストランでアットホームでありながらもパティオからの自然豊かな景色は、まるで観光地に来たかのような感覚にさせる。ウェディングや特別なイベントにも対応しているという当店は、その本格的なヨーロッパの料理やデザートが人気。薄いクレープ生地にアプリコットジャムまたは、リコッタチーズを挟み、付け合せのイチゴ、ホイップクリームと一緒に頬ばれば幸せの味が広がる。
クレープにフルーツや、チーズ、生クリームなどを挟んで食べられるチェコの伝統的なおやつで、朝食としても食べられるそう。ルーマニアやハンガリー、ブルガリアなどの周辺国でも食べられており、国によって名前や特徴が若干異なる。
サクサクパリパリの生地が人気の秘密
薄ーく伸ばされたサクサクの生地に細かく刻まれたリンゴ、クルミ、レーズンをシナモンで風味付けされたフィリングが包まれた当店人気のホットデザート。温かいアップルシュトゥルーデルに冷たいアイスクリームを乗せてチェコ伝統の贅沢な味を楽しんでみては?
元は、ハンガリー人がトルコの菓子バクラヴァの生地を利用してリンゴを包んだものが起源とされている。チェコでは15世紀頃から食べられており、今でも各家庭にレシピが受け継がられるほど国民の味となっている。アップルシュトゥルーデルを作る時には、下に新聞紙を置いて読めるくらいまで薄く伸ばした生地でリンゴを包むことが望ましいとされているんだとか。
温かいベリーと冷たいアイスクリームのハーモニー
チェコ語で「Zmrzlinový pohár se šlehačkou」は、アイスクリームカップとホイップクリームという意味で、まさにアイスクリームサンデーのことをいう。こちらのお店では、冷たいバニラアイスクリームの上に温められたベリーと搾りたてのホイップクリームを乗せて提供される。チェコの伝統的な料理を楽しんだ後には、甘くて冷たいアイスクリームと、甘酸っぱい温かいベリーで思う存分自分を甘やかしてみるのもアリ!
世界中で愛されるアイスクリームだが、特にチェコでは短いとはいえ夏の厳しい暑さから涼むためにアイスクリームがよく食べられるそう。首都プラハでは集中して何十箇所ものアイスクリーム屋が存在している。チェコでは昔「Zmrzlinář」と呼ばれる移動式のアイスクリーム屋が各エリアを周ってアイスクリームを売っていたため子供たちは、アイス売りが来ると目を輝かせて喜んだそう。当国が共産主義だった時代は、いわゆるソフトクリームタイプのアイスクリームしかなく、スクープするタイプのアイスクリームが再登場したのは至って最近の話なんだとか。また、アイスクリームという意味の「Zmrzlina」は、母音が2個しかなく「ズムルズリナ」と発音するそうだが発音の難しい単語として有名。