賃貸住宅のマーケット状況|そこが知りたい!不動産のプロが教える賢いカナダライフ【第75回】
皆さん、こんにちは!まだ肌寒いと思っていたら、今年は何だか急に日差しの強さとともに夏が始まりましたね!不動産マーケットも春から活発化していますが、特に賃貸住宅は夏場の繁忙期を迎えます。第1四半期の賃貸マーケットデータを振り返りながら、夏に向けた賃貸マーケット市場についてお話したいと思います。
毎年第1四半期(2024年1~3月)における賃貸マーケットは、年間を通じて最もおとなしい時期といえます。今年も昨年の第4四半期に比べて少しだけ賃料相場はダウンしました。トロント不動産協会(Toronto Real Estate Board=TREB)の報告によれば、2024年第1四半期における賃貸物件募集件数は2万7159件、前年同期比51%アップとなりました。成約件数は1万2541件と、前年に比べて19.7%アップとなりました。住宅ローンの高い金利の影響はまだまだ続いていると見受けられますが、賃貸ニーズは高いものの、借手にとってより多くの候補物件がマーケットに増えた状況となりました。
賃貸マーケットが活発であり住宅ローンの金利もまだ厳しい中、「今は売りに出すよりも高値で賃貸に出そう」という意向のオーナーもまだ多く、ローシーズンでありながらも賃料相場は大きく下がることなく高値をキープしています。
また、上述の募集件数に対する成約件数の割合を見ますと、2024年第1四半期の成約率は46.17%、前年の同時期の成約率は58.27%、今年は募集物件が増加したことから、昨年に比べてやや低めの成約率となりました。(図1、図2)


平均賃料を見ますと、バチェラー(ワンルームタイプ)は2000ドル、1BRが2441ドルと前年同期比で1%台の若干のダウン、2BRは3139ドル、3BRが3929ドルと前年に比べて0 ~1.7%程度のアップとなりました。成約件数はいずれの部屋タイプにおいても前年同期比アップとなっています。これは借手ニーズは多いものの募集物件も多かったことから、昨年に比べて賃料が急増することはなくほぼ横ばいで、借手にとってはやや嬉しい結果となったことを示しています。(図3)
1年間で最も賃料の高い時期は9月の新学期・新生活を迎える前の夏のシーズン、第3四半期(7~9月)といえます。賃貸物件を探す人が多いことから、賃料が年間を通じて最も高くなる(=オーナーが高い賃料で募集に出そうとする)ピーク時期となります。以前からお伝えしていますように、ピーク時期には、最初から募集賃料が高めに設定されていたり、1つの物件に対して複数の人が賃貸申し込みをすることにより賃料がオークションのように吊り上がったり、良物件はマーケットに出て2、3日で無くなってしまうケースも少なくありません。
2023年の第3四半期の平均賃料を見ますと、バチェラー(ワンルームタイプ)は2246ドル、1BRは2633ドル、2BRは3430ドル、3BRが4739ドルと、2024年第1四半期に比べて約250ドル~800ドル程高くなっています。今年の夏もおそらく同様の平均賃料の金額になるのではないかと予想されます。(図4)
夏場のお部屋探し実情- Bitting War –
6月~8月のピークシーズンには同じ物件に複数の賃貸申込(オファー)が入り、オークションのような競争(Bitting War)となることも珍しくありません。その場合、オーナーは次の4点を主に勘案して自分にとって一番いい相手のオファーを受け入れます。

①より賃料を高く払ってくれる
⬇
募集価格より高い賃料でオファーする
②デポジットの月数をより多く出してくれる
⬇
通常2か月の家賃の前払いをもっと多めに払う
③賃貸契約開始日が少しでも早い
⬇
入居可能日が決まっている場合を除き、オファーから1~2週間程度
④より属性の良いテナント
⬇
勤務先、年収、家族構成、ペットの有無、給与取得実績、クレジットスコア
など、自分にとって無理のない範囲で、ベストなオファーを出すことをおすすめします。
これから夏に向けて不動産のピークシーズンが始まりますので、お部屋探しやお住み替えを検討されている方は早目に準備して自分のニーズに合ったお家を探しましょう!
※弊社では、お部屋探し、入居後のアフターサポート、生活サポート等を承っております。物件検索やお部屋探しに関する疑問・質問、ご要望についてお気軽にご相談ください。






