食卓で 美味しい「Snowy Grouperのカルパッチョ」|トロントの魚屋さんTaro’s Fishで編集長のちょっと立ち話|#トロントグルメ部|食の編集部
ここ数ヶ月は、高知フェアや2号店の5周年イベント、さらにはお客様へのケータリングと大忙しだったTaro’s Fish。しばらくレシピコーナーがお休みになっていたが、久しぶりに太郎さんから「夏らしく、裏庭で育ったハーブを使ってカルパッチョを用意したから、ちょっと寄っていってよ」と弾んだ声で電話がかかってきた。近海の魚だけでなく、ポルトガルやニュージーランド、フロリダなど世界の海から多彩な魚が届くTaro’s Fish。今回はいったいどんな魚が登場するのか、期待が高まる。
Snowy Grouperの魅力を語る
太郎さんによると、Snowy Grouperは年間を通じて入荷があり、主にアメリカ東海岸、特にフロリダやキャロライナから届くという。名前の由来は、体表に雪の結晶のような白い斑点模様があることから「Snowy」と呼ばれているそうだ。ハタ科であり、食味は日本のクエやマハタにきわめて近い。
「脂ののり方は季節や漁場によって変わるね。ボストン沖で獲れるものは冬場に状態がよいことが多い。一方でフロリダ産は温暖な海域の魚らしい味わいがある」と太郎さんは話す。
「Snowy Grouperの身はほどよい弾力があり、上品な甘みが広がる。脂は控えめで口当たりは軽やか、後味もすっきりとしているため、飽きずに食べられるのが魅力だね。」Taro’s Fishでは、刺身として提供していて、白身魚特有の繊細な旨味を好む人には格別の一品であり、日本人の味覚にも非常に馴染みやすいという。
刺身やカルパッチョで楽しむ
「今日は自宅の庭で採れたハーブを使ってカルパッチョを作ってみようと思う。バジル、オレガノ、パセリ、青しそなどのハーブを合わせて、そこにお店特製の和風ドレッシングをかける。ポイントは天かす。天かすを加えると、また一味違った食感と香ばしさが楽しめるんだよ」と太郎さん。
カルパッチョにすることで、Snowy Grouperの透明感ある白身がより一層引き立ち、サラダのシャキシャキとした食感、ハーブの香りと美しく調和する。家庭でも、薄く切った切り身を皿に並べ、庭やスーパーで手に入る季節の野菜を添えるだけで、レストランのような華やかな一品が完成する。
家庭料理にも活かせる魚
刺身やカルパッチョだけでなく、煮付けや塩焼きなど和食の定番料理にも合う万能な白身魚だという。「刺身はもちろん美味しいけど、煮魚や焼き魚でも旨みが引き立つね」と教えてくれる。
和食ならば昆布締めにすることで旨味が一層際立ち、洋食ならばハーブバターと合わせることで豊かな香りを引き出せるそうだ。脂が穏やかな魚であるため、調理法を問わず素材の個性が崩れにくいのも特徴だという。
nowy Grouper × フレッシュハーブのガーデンサラダ仕立て
【材料(2人分)】
- Snowy Grouper(刺身またはカルパッチョ用スライス)…100g
- バジル…5枚
- 青じそ…3枚
- オレガノ…少々(花や葉をちぎって)
- パセリ…少々(みじん切り)
- トマト…1個(くし切り or ダイスカット)
- レモン…1/4個(絞り汁と飾り用スライス)
- オリーブオイル…大さじ1〜1.5
- 塩・黒胡椒…適量
- 好みで少量のワサビ or ゆず胡椒
【作り方】
- Grouperを薄切りにし、軽く塩をふって5分ほど置く(臭みを取る+味を入れる)。
- バジル、青じそ、パセリは刻むか手でちぎり、オレガノは花も含めてトッピング用に分ける。
- トマトと一緒に全体をオリーブオイルとレモン汁で和える。
- Grouperをお皿に並べて、その上にハーブサラダをのせる。
- 黒胡椒とオレガノの花を散らして完成。お好みでワサビやゆず胡椒を添えても◎。

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