【今月のネタ】194キロの衝撃!ノバスコシア産「天然本マグロ」|トロントの魚屋さんTaro’s Fishで編集長のちょっと立ち話|#トロントグルメ部|食の編集部
魚屋さんの朝は早い!朝5時、太郎さんからテキストメッセージが届いた。
「今日は428ポンド(約194キロ)の本マグロが届くよ。カメラを持っておいで!」
428ポンドとはおよそ194キロ。その巨大なマグロは、一体どんな迫力なのだろう。
今年一番の大きさ!そのクオリティーは?
カナダ産天然本マグロの季節も終わりに差し掛かる中、衝撃の194キロが届いた。
「基本的に僕が買うマグロは、大きすぎるとスジが大きくなる可能性があるから、350ポンド(およそ159キロ)前後のものを選ぶことが多い。これまでで一番大きかったのは、まだミシサガに店があった頃に買った650ポンド(およそ295キロ)のマグロだね。トロが欲しくて大きいのを選んだのが、今となっては良い思い出。大西洋に面したクロマグロは比較的早く成熟すると言われているけど、このくらいの大きさだとたぶん10歳くらいだろうね。」
1本でマグロを購入する場合、開けてみないとクオリティーが分からないというリスクも伴う。そのため、太郎さんはマグロの尾切選別に特に気を遣っている。
「マグロの卸会社から輪切りにした尾の写真をいくつかもらって、脂の入り具合(サシ)、色、鮮度、肉質のきめ細かさを確認してから購入するようにしているから、ハズレに当たることはほとんどないよ。マグロの卸会社とも長い付き合いだから、年月をかけて僕の求めるクオリティーや考えを理解してもらっているのも大きいね。」
ノバスコシアは巨大マグロの産地として有名


5月から6月ごろPEI産のクロマグロが主流だが、7月から10月にかけてはノバスコシア産が市場に出回るという。
「PEIの天然本マグロは1本釣りで獲られるものが多いけど、ノバスコシア産は延縄漁という長いロープに複数の釣り針を取り付けて行う漁法が一般的。ノバスコシアは冷たい海流で餌も豊富で、巨大な黒マグロが回遊して成長するのに適した環境が整っているエリアとして有名なんだよね。」
ちなみに、世界記録の1,496ポンドのクロマグロも、この地域で釣り上げられているという。
大西洋の宝:カナダ産
天然本マグロを味わう贅沢
近年、カナダ産のクロマグロは日本にも多く流通している。

「カナダに住む僕たちにとって、地元で獲れた天然本マグロを手に入れ、味わえることはなんと贅沢なことかといつも思うよ。PEIの1本釣りで獲られるクロマグロは、その脂の乗りや旨味が際立っているし、巨大なクロマグロが回遊・成長するのに理想的な環境が整っているノバスコシアは、その大きさと質を誇っている。今や積極的に日本や他国への輸出も行われているけど、それでもカナダに住む僕たちは、こうやってマグロの季節になると新鮮な天然本マグロを直接楽しむことができる特権を持っている。まさに、カナダに住む醍醐味ともいえる贅沢なひとときだよね。」
1号店: North York 800 Sheppard Ave E / 416-730-8555
2号店: Markham 735 Markland St, Unit 8 / 905-887-8363
3号店: Woodbine 7240 Woodbine Ane, Unit100 / 905-470-6698
営業時間:
North York / Markham : Wed, Thu, Fri, Sat: 12PM – 7PM / Sun, Mon,Tue: CLOSED
Woodbine : Mon, Thu, Fri, Sat: 12PM – 7PM / Sun: 11AM – 6PM / Tue,Wed : CLOSED
Sushi Last Call: 6PM Daily
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