【今月のネタ】ブリティッシュコロンビア産「天然生・活き締めアルバコア(ビンチョウマグロ)」|トロントの魚屋さんTaro’s Fishで編集長のちょっと立ち話|#トロントグルメ部|食の編集部
BC沖からトロントに届いたのは、冷凍を一切介さない“生”のビンチョウマグロ。この時期が旬を迎える特別な一尾だ。普段から「BC産のアルバコアは冷凍でも美味しい」と語る太郎さんだが、今回入荷したのはそのさらに上をいく存在。天然、生、非冷凍、そして活き締め。漁師のこだわりが詰まった極上のアルバコアを、さっそく堪能してきた。
本物の漁師と築いた信頼
このアルバコアを卸しているのが、バンクーバーを拠点とする 「46 South Fish Co.」。社長のマーク・アーウィン氏と太郎さんの付き合いは長い。
「マークはニュージーランド出身でね、代々続く漁師の家系に生まれたんだ。五代目だったかな。小さい頃から海に出て育った、本物の漁師だよ。だから魚を見る目も扱いも、こだわりはやっぱり全然違うね。
一昨年の2023年、僕ら夫婦は彼の案内でニュージーランドを訪ねたんだ。あれは忘れられない旅だったよ。沖合に出て海に潜って、自分の手でロブスターを捕まえる。水の冷たさも、潜ったときの静けさも、すべてが新鮮でね。獲れたてのロブスターや魚、貝をそのまま船の上でBBQにして食べたんだ。あの時の味は、言葉では言い表せないほど。魚の力強さと、海からいただく恵みのありがたさを心から感じた旅だったね。」
46 South「生・活け締めアルバコア」
通常は冷凍でしか流通しないBC産アルバコアを、生・非冷凍のままトロントへ届ける初のプログラムが始動。エビ漁船を改造した高速船で沖合へ出て、日本式の活き締め処理を施すことで、漁獲から数日以内に出荷が可能になった。
この「生・非冷凍・活け締めアルバコア」プログラムは46 South独自の取り組みであり、夏に北上し9月に最盛期を迎える天然アルバコアを狙い、エビ漁シーズン以外の船の活用を可能にすると同時に、カナダのシェフたちへ世界最高水準のプレミアムなマグロを届けることを実現している。
いざ試食!
「ほら、見てごらん、この柵。」太郎さんがお店の冷蔵庫から背の身と脂身の柵を取り出して見せてくれる。
「脂が程よく入っていて、艶やかでしっとりしてるでしょう? 脂はのっているけれど、しつこくないんだ。口に入れた瞬間に広がるのは、ほんのり甘みを帯びた旨み。そして脂のまろやかさが舌を包み込むんだけど、後味はすっと切れて爽やかなんだよ。」
刺身を一口。しっとり柔らかく、口の中でほろっとほどける。大トロのような重さはなく、むしろ大人がじっくり楽しむのにふさわしい上品さ。さっぱりしているから、つい箸が進む。まるでBC州の清らかな海の味わいが、そのまま凝縮されているかのようだ。
続けて太郎さんは、背の身の切り身を手に取り、にこりと笑う。
「アルバコアの背の身もいいんだ。脂が少ない分、よりすっきりしていてね。噛むほどに旨みがじんわり広がって、魚本来の味をしっかり感じられる。脂身と背の身、それぞれの持ち味があるから、両方を食べ比べると、このマグロの奥深さがよくわかると思うよ。」
新鮮な脂がしっかりとのった、極上の天然アルバコア。トロ・ビンチョウとも呼べる艶やかな身は濃厚な旨みを秘め、とろけるような食感は格別。大ぶりな柵でお得感もあり、ぜひこの季節におすすめしたい逸品だ。

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