vol.6|『遠い山なみの光』|翻訳の窓から – 書評で読む世界
カズオ・イシグロは1954年に長崎で生まれ、幼くして両親とともに英国に渡った。1982年発表の『遠い山なみの光』はイシグロの長編第1作だ。自分のなかの日本を残しておきたかったと作家が語るように、ここではその経歴が色濃く反 […]
カズオ・イシグロは1954年に長崎で生まれ、幼くして両親とともに英国に渡った。1982年発表の『遠い山なみの光』はイシグロの長編第1作だ。自分のなかの日本を残しておきたかったと作家が語るように、ここではその経歴が色濃く反 […]
8月9日、ハミルトン日系文化会館で夏祭りが開催されました。トロント総領事館やモミジなどの日系団体もインフォメーションブースを出店しており、炎天下の中で踊りやブース活動が行われました。地元の人々や行政関係者も参加し、地域に […]
韓国のノワール小説『野獣の血』(キム・オンス著、加来順子訳、扶桑社ミステリー)は、韓国民主化後の1993年、釜山の架空の港町クアムが舞台だ。この町の母子園で育った主人公ヒスは40代で独身。冷静さを買われ、クアムを牛耳るソ […]
7月5日、「終戦80年:広島・長崎を通じて戦争を考える in ハミルトン」がついに開催されました。イベントを共催したトロント都道府県人会・連合会では、2月に実行委員会を立ち上げ、主催である全カナダ日系人協会(NAJC)新 […]
ザ・ルーム・ネクスト・ドア』(シーグリッド・ヌーネス著 桑原 洋子訳)は2024年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督による同名映画の原作である。 作家の<わたし>は、久しぶりに再会した友人 […]
春から夏にかけて、毎年変わらず日系コミュニティーは活気に満ちています。普段は出不精な私も、この時期ばかりは外出が増え、日系コミュニティー内で行われる様々なイベントや集まりに参加する機会が増えます。 各団体ではちょうどこの […]
2024年のノーベル文学賞に輝いた韓国の作家ハン・ガンの『別れを告げない』(白水社、斉藤真理子訳)は、1948年に済州島で起きた4・3事件が背景になっています。今はリゾート地として有名な済州島ですが、この事件で6万人もの […]
この節目の年にあたり、さまざまな出会いや対話を通じて、あらためて「伝えること」の意味を考えるようになりました。広島やバンクーバー、ウィニペグ、オタワなど様々な地域の方々と交流する機会が増えました。特に、広島原爆被爆者であ […]
中国系アメリカ人、R.F.クァンが書いた『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』は、ハリー・ポッターのダーク版とでも言いましょうか。覇権国家の横暴、権威主義、移民、AIが引き起こす危機と現代と重ね合わせながら、ぐいぐ […]
最近、日系文化会館(JCCC)のヘリテージ部門から、彼らが主催する展示会のために簡単なインタビューを受けました。Third Places「第三の場所」: Japanese Canadian Sites of Gather […]
短編集『掃除婦のための手引き書』の表紙には、美しい女性の写真。小粋に煙草を指に挟んだまま、微笑みながら遠くを見つめる目は達観し、何事も見逃さないような印象を与えます。この女性が著者ルシア・ベルリンです。 1997年に初の […]
前回は、2001年に私がトロントに来てすぐに始めたコミュニティー活動についてお話ししましたが、今回は少し時代を進めてみたいと思います。 先日、モントリオールと広島市の姉妹都市交流の発起人にお会いし、姉妹都市交流の話で盛り […]
1999年、結婚を機に20代でトロントに移住しました。留学先のスイスの学校で夫に出会い、台湾において1年の花嫁修業を経て、カナダへ移住することになりました。日本語を話さないトロント育ちの彼にとって日本に住むという選択肢は […]
トロント都道府県人会・連合会は、2022年に設立された県人会の集合団体です。 この構想は、千葉、宮崎、滋賀の県人会会長たちが長年抱いてきた「ふるさとを未来へつなぐ」という想いから生まれ、私が代表としてその想いを引き継ぎま […]
「ひろの大予想」は今回で13回目となる。2024年の予想を読みながら一年を振り返ってみると難しい一年だったと思う。世の中の切り口がより複雑で読みづらくなったことが理由だろう。24年の「ひろの大予想」の的中率はひいき目に見 […]
こんにちは。今日は2024年に出版されたおススメの本を紹介させてください。 私のクラスメイトのお兄さんが駅伝に出場する選手だったことから、箱根駅伝のテレビ中継を見るようになりました。箱根を訪れた際には「このヘアピンカーブ […]
11月号は野球の特集です。幼い頃は甲子園球場近くに住んでいたので、試合のある夜は風にのって六甲おろしが聴こえていたのを思い出します。 野球と言えば、大谷選手を知らない人はいないでしょう!大谷選手の半生が今年絵本となって出 […]
トルジャにコラム欄を頂戴して書き始めたのが創刊2号の2011年9月号。それ以来毎月つたない内容で大所高所から意見や異見を述べさせて頂いたが、そろそろ私もトルジャ引退の時期を迎えたようだ。コラムは本号が最後となり、12月 […]