伝統の道を拓く⑧ 《 金継ぎの価値を左右する正統性 下》|金継ぎ開拓民のお茶休憩
また、化学接着剤と金色の粉を用いた工作を金継ぎだと言って紹介したところで、そのコンセプトは日本文化の文脈においても海外で象徴化された金継ぎの文脈においても沿うものではありません。 海外において、金継ぎは人生と重ね合わせて […]
また、化学接着剤と金色の粉を用いた工作を金継ぎだと言って紹介したところで、そのコンセプトは日本文化の文脈においても海外で象徴化された金継ぎの文脈においても沿うものではありません。 海外において、金継ぎは人生と重ね合わせて […]
海外には、化学接着剤と金色の粉を用いて、破損した器の接着と破損箇所の金装飾を行う工作があり、それが「Kintsugi」という言葉を伴ってビジネス化されています。実際の金継ぎと違って数時間で完了しますが、フードセーフではな […]
金継ぎや漆芸に使われる漆を採取する漆の木。日本人にとってはかぶれるイメージが強いかと思いますが、実は、木全体を美味しく頂くことができるということをご存知でしょうか? 春の新芽は天ぷらやお茶に。苦みもエグみもなく、柔らかく […]
これは、ゼロからの試みでした。金継ぎを知っている人がほとんどおらず、日本の伝統に触れる機会もほとんどない環境で、金継ぎや日本文化について日本人と同じ目線で語り、実践し、伝統工芸や文化の保存に協力してくれる人を増やすにはど […]
8月半ばから9月半ばにかけて、日本へ一時帰国してきました。長く海外でひとり活動を続けていると、日本の工芸界隈の最新情報や動き、世の中の捉え方や方向性を直に感じ取ることが難しくなります。今回の滞在では、さまざまな企画や展示 […]
金継ぎをするなかで、カナダに来てから学んだことがあります。それは「センチメンタルバリュー」の大切さです。 日本のお客様とお話ししていると、「これは金継ぎするほどの器ではないから」「わざわざ直すのはもったいない」といった声 […]
5ドルで買った器を、数百ドルかけて金継ぎで直す──。このような選択をすることが、本当にあるのでしょうか? 前回のコラムでは、アンティーク・アート市場における金継ぎの価値についてお話しました。今回は、金銭では測れない、「愛 […]
金継ぎをすると、壊れる前よりも器の価値が高まります」──このような言葉を目にすることがありますが、これは本当なのでしょうか。ここでいう「価値」とは金銭的な価値を指していることがほとんどですので、本稿ではまず金継ぎによる […]
世界における金継ぎの現状を共有し、皆さんの意見を伺ってみようと発足した「全日本金継ぎ会議」。これまで横の繋がりがほとんどなかった金継ぎの業界において、初の試みとなった本会議には、多くの漆芸や漆産業に携わる方々がご参加くだ […]
春になると、日本人は自然と桜のある場所へと足を運びます。花を愛で、時に宴を開きながら、華やかでありながらも儚い春の象徴とただ共にいるだけで、静かな喜びを感じるものです。 トロントにも桜の木があり、春には多くの人が訪れます […]
唯一の金継ぎ師であるという事実は、平時であれば「何か古くて珍しいことをやってる人がいるみたい」くらいの立ち位置だったはずです。しかし、コロナ禍であるという状況がその存在感を急速に強めてゆきました。 当時、長期にわ […]
漆芸全般に言えることですが、金継ぎの作品をひとつ仕上げるには少なくとも1ヶ月かかり、その作業風景は決して派手なものではありません。仮にトータルで20時間の作業があったとして、劇的な変化が訪れるのは破片を接着する瞬間と、最 […]
ありがたいことに、現在では金継ぎ師として皆様にお引き立て頂いておりますが、実のところ、この地で金継ぎ師となることは全くの想定外でした。今号より、カナダにおける私の挑戦を複数回に亘ってご紹介しようと思います。 私はもともと […]
新年あけましておめでとうございます。一月の異名は「睦月」といい、その由来はお正月に親族や友人たちが集まり、仲睦まじく過ごす「睦び月」なのだそうですね。カナダに住んでいると、慌ただしい暮れのあと、旧年に区切りをつけて皆で新 […]
2024年もとうとう師走となりました。ホリデーギフトやお歳暮を探されている方も多いのではないでしょうか。カナダに来て感銘を受けたことの一つに、多くの方が金継ぎのお直しをギフトとして活用していることがあります。今月はその中 […]
Shuichi、てるてる坊主に日本酒はあげましたか?」Nuit Blancheでの展示を終えた翌日、生徒さんからメッセージが届きました。 展示当日は雨の予報だったため、てるてる坊主を作ったのですが、そのお陰か当日は見事な […]
実は、歴史上「金継ぎ師」なんて存在しなかった。というと、驚かれるでしょうか。 金継ぎ自体の歴史は長く、茶道が発展した500年前まで遡ることができます。壊れた器の接着、欠け埋め、金装飾など全工程において漆を使うのですが、つ […]