湿度との戦い|金継ぎ開拓民のお茶休憩
“Oh, it’s 72 today….” そう数字を呟くだけで、にわかに目の色を変える生徒さんたち。「なるほど、確かにこの空気はそうだ」と納得し、「それならば」と、より気を引き締めます。 これは […]
“Oh, it’s 72 today….” そう数字を呟くだけで、にわかに目の色を変える生徒さんたち。「なるほど、確かにこの空気はそうだ」と納得し、「それならば」と、より気を引き締めます。 これは […]
金継ぎや蒔絵などの漆芸において、漆を筆で扱う際には繊細な筆先のコントロールが求められます。 漆は一般的なインクや画材などより粘度が高い素材です。そのため、漆を筆の毛に染み込ませるのも、塗面に接地させた漆に後続の漆を毛先か […]
【前回の記事】 伝統の道を拓く⑨ 《 金継ぎの価値を左右する品質 Ⅰ 》|金継ぎ開拓民のお茶休憩 また、市場において私たちの考える一定以上の品質を保っていくことにも困難が伴います。 金継ぎは時間と手間がかかり、素材につい […]
カナダ東側で唯一の金継ぎ師であるということは、この地における金継ぎに対する認識と文化、そしてその質の基準を作る責任を担っていることになります。そのため、発信する内容やその方法は一つひとつ熟考を重ね、「金継ぎの価値を保つ」 […]
「ずっとこうしてキスし続けていたい」 Kintsugicaのパーティで、漆塗りのスプーンやお猪口を初めて使ったカナダ人の生徒さんの言葉です。 漆塗りには様々な技法がありますが、多くの方が思い浮かべるのは、赤や黒の色で鏡面 […]
1月末より一ヶ月ほど、日本に一時帰国して参りました。彬子女王殿下、そして漆芸集団「彦十蒔絵」主宰の若宮隆志氏らを発起人とする新作能「漆供養」の初演にご招待いただき、また漆芸・伝統工芸関係者の皆様に向けて講演の機会をいただ […]
また、化学接着剤と金色の粉を用いた工作を金継ぎだと言って紹介したところで、そのコンセプトは日本文化の文脈においても海外で象徴化された金継ぎの文脈においても沿うものではありません。 海外において、金継ぎは人生と重ね合わせて […]
海外には、化学接着剤と金色の粉を用いて、破損した器の接着と破損箇所の金装飾を行う工作があり、それが「Kintsugi」という言葉を伴ってビジネス化されています。実際の金継ぎと違って数時間で完了しますが、フードセーフではな […]
金継ぎや漆芸に使われる漆を採取する漆の木。日本人にとってはかぶれるイメージが強いかと思いますが、実は、木全体を美味しく頂くことができるということをご存知でしょうか? 春の新芽は天ぷらやお茶に。苦みもエグみもなく、柔らかく […]
これは、ゼロからの試みでした。金継ぎを知っている人がほとんどおらず、日本の伝統に触れる機会もほとんどない環境で、金継ぎや日本文化について日本人と同じ目線で語り、実践し、伝統工芸や文化の保存に協力してくれる人を増やすにはど […]
8月半ばから9月半ばにかけて、日本へ一時帰国してきました。長く海外でひとり活動を続けていると、日本の工芸界隈の最新情報や動き、世の中の捉え方や方向性を直に感じ取ることが難しくなります。今回の滞在では、さまざまな企画や展示 […]
金継ぎをするなかで、カナダに来てから学んだことがあります。それは「センチメンタルバリュー」の大切さです。 日本のお客様とお話ししていると、「これは金継ぎするほどの器ではないから」「わざわざ直すのはもったいない」といった声 […]
5ドルで買った器を、数百ドルかけて金継ぎで直す──。このような選択をすることが、本当にあるのでしょうか? 前回のコラムでは、アンティーク・アート市場における金継ぎの価値についてお話しました。今回は、金銭では測れない、「愛 […]
金継ぎをすると、壊れる前よりも器の価値が高まります」──このような言葉を目にすることがありますが、これは本当なのでしょうか。ここでいう「価値」とは金銭的な価値を指していることがほとんどですので、本稿ではまず金継ぎによる […]
世界における金継ぎの現状を共有し、皆さんの意見を伺ってみようと発足した「全日本金継ぎ会議」。これまで横の繋がりがほとんどなかった金継ぎの業界において、初の試みとなった本会議には、多くの漆芸や漆産業に携わる方々がご参加くだ […]
春になると、日本人は自然と桜のある場所へと足を運びます。花を愛で、時に宴を開きながら、華やかでありながらも儚い春の象徴とただ共にいるだけで、静かな喜びを感じるものです。 トロントにも桜の木があり、春には多くの人が訪れます […]
唯一の金継ぎ師であるという事実は、平時であれば「何か古くて珍しいことをやってる人がいるみたい」くらいの立ち位置だったはずです。しかし、コロナ禍であるという状況がその存在感を急速に強めてゆきました。 当時、長期にわ […]
漆芸全般に言えることですが、金継ぎの作品をひとつ仕上げるには少なくとも1ヶ月かかり、その作業風景は決して派手なものではありません。仮にトータルで20時間の作業があったとして、劇的な変化が訪れるのは破片を接着する瞬間と、最 […]